いまの日本はバブル時代とは違い超低金利の時代です。
例えば、銀行にお金を預けて利息が年利5~6%超えで増えることは望めません。メガバンクでさえ普通預金の利息は0.001%です。仮に、一年間100万を預けていた場合の利息は10円程度です。定期預金の利息が0.01%であったとしても100円程度です。さらに、日銀が目指す「物価上昇率2%」を考えると単純に0.001%-2%=-1.999%の2万円程度のマイナスです。数字で見れば銀行に預けていても100万は目減りしていく一方なのは容易にわかります。
今回紹介する“NISA(ニーサ)”とは、Nippon Individual Savings Account の頭文字から付けられた愛称で、“少額投資非課税制度”と訳されます。いまからお金を減らさない考え方・判断力を勉強して、将来的にお金を残るような備えを勉強しましょう。NISA 、iDeCo 等、何か一つでも始めた人から金融リテラシーが鍛えられます。
NISA は、現状3種類ある。
分かりにくいのでここでは、通常のNISAを一般NISAと説明します。
- 一般NISA (2014年1月にスタート)
- つみたてNISA (2018年1月からスタート)
- ジュニアNISA (2016年1月からスタート)
また、NISA のルール変更は過去、何度かルール変更がされていますので、現時点でのそれぞれの内容・特徴を簡単に説明します。
一般NISA
- 対象者:20歳以上の国内居住者
- 年間投資上限額:年間120万円
- 運用期間:最長5年間
最大 600万円 - 商品:国内・外国株式(現物取引)、投資信託
- 引き出し:いつでも可能
- 非課税対象:運用で得た利益部分
つみたてNISA
- 対象者:20歳以上の国内居住者
- 年間投資上限額:40万円
- 投資期間:2042年まで
最大800万円 - 運用期間:最長20年間
- 商品:国が定めた基準を満たした投資信託
- 引き出し:いつでも可能
- 非課税対象:運用で得た利益部分
ジュニアNISA
- 対象者:日本にお住まいの0歳~19歳の方
- 年間投資上限額:80万円
- 投資期間:2016~2023年まで
- 運用期間:最長5年間
- 商品:国内株式(現物取引)、投資信託
- 引き出し:18歳までは払出し制限あり (下ろせません)
- 非課税対象:運用で得た利益部分
NISA 口座は1人1口座しか開設できませんので、一般NISA ・つみたてNISA のいずれかを選択し開始します。また、年間単位で運用しますので、初年度は一般NISA で始めて、翌年はつみたてNISA に変更することは可能です。
ジュニアNISAの運用に関しては、親権者が運用することになりますので、余剰資金がある方は学資保険の代わりに運用するのも検討すべき商品だと思います。
まとめ
それぞれの仕組み・違いと特徴を知って、手元に余剰資金がある方は一般NISA で、お子様がいる方はジュニアNISA を利用して、選ぶ商品によっては短期間での資産を増やすことが可能になると思います。また、ご夫婦の場合であれば、少額からでもそれぞれのつみたてNISA 枠を使いアクティブ運用と堅実な運用とミックスするなどして活用することで投資のリスクは減らせます。
まずは、銀行だけの資金管理から、いろいろな制度を活用して資産運用を始めましょう。
以上
『資産運用始めたい!NISAの仕組み・種類を知ろう。』でした。
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